【ネタバレなし】『君の膵臓を食べたい』住野よるを読んだ感想
あらすじ
ある日、高校生の僕は病院で1冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていた。こうして、偶然にも【ただのクラスメイト】から【秘密を知るクラスメイト】となった僕。まるで自分とは正反対の彼女に、僕は徐々にひかれていった。だが、世界は病を患った彼女にさえ、平等に残酷な現実をつきつける――。全ての予想を裏切る結末まで、一気読み必至!
感想
人との関わりを避けて過ごす主人公とは対極に、社交的なクラスメイトの女の子・山内桜良。
そんな彼女と過ごしていくうちに、僕は人と関わることで生じる喜び怒り哀しみといった大切な感情を知る。
余命僅かな彼女にとって生きるとはどういうことなのか。
この本を読むことで、普段考えることのない絶対的な死と向き合うことになるだろうと思う。
でもそれは絶望ではなくて、有限だからこそ感じられるもの、大切にしようと思うものが見えてくるんじゃないかと思う。
限られた時間で何を選び、何を選ばないのか。
この本を読んだ今日からでも考え行動することは遅くないと思う。
君の膵臓が食べたい?ふーん。僕はスイカが食べたいですね。
作者の住野よるさんを少しだけ紹介します。
性別は男性。
夜野やすみ名義で、小説投稿サイト「小説家になろう」に「君の膵臓をたべたい」を投稿。
同作が話題となり、双葉社から書籍化されデビューするに至る。
ペンネームの由来については、「教室のすみっこにいるような子の夜に創造性があるはずだという意味が(後付けだけど)」と語っている。
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