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アニメ『言の葉の庭』には万葉集と村上春樹がかくれんぼしている

 

あらすじ

靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた。

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村上春樹の処女作『風の歌を聴け』

 

村上春樹の1作目の長編小説。

1970年夏、あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。僕たちの夢は、もう戻りはしない――。群像新人賞を受賞したデビュー作

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倫理観をぶっ壊す 絵本作家エドワード・ゴーリー

 

エドワード・ゴーリー(Edward Gorey, 1925年2月22日2000年4月15日

アメリカ絵本作家

ジャンルは絵本だが、道徳や倫理観などは全く気にせず、残酷で不条理に満ちた世界観と、韻を踏んだ言語表現で醸し出される深い寓意感、そしてごく細い線で執拗に描かれたモノクロームの質感のイラストにおける高い芸術性が、「大人のための絵本」として世界各国で熱心な称賛と支持を受けている子供の頃から猫好きで、生涯独身を通し、軍隊生活以外では生涯猫と共に生活していたという。

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