MENU

ドストエフスキー『地下室の手記』人間の非合理性と社会主義との矛盾への批判

 

Story

極端な自意識過剰から一般社会との関係を絶ち、地下の小世界に閉じこもった小官吏の独白を通して、理性による社会改造の可能性を否定し、人間の本性は非合理的なものであることを主張する。人間の行動と無為を規定する黒い実存の流れを見つめた本書は、初期の人道主義的作品から後期の大作群への転換点をなし、ジッドによって「ドストエフスキーの全作品を解く鍵」と評された。

続きを読む

ドフトエフスキー『罪と罰』感想

 

 

作品紹介

1866年に書かれた『罪と罰』(つみとばつ、ロシア語: Преступление и наказание)は、ロシア文学の巨匠 フョードル・ドストエフスキーの代表作のひとつであり、現在でも世界中で読まれている名作である。

続きを読む

ほっとひといき、紅茶とエッセイのススメ

 

エッセイが好きだ。小説家は知識量やモノの見方が優れているので、そんな小説家の書くエッセイが面白くないわけがない。「今日は小説を読む気分じゃないんだけど、活字に触れていたな~」という時がたまにあります。そんなとき私は、エッセイを読む。

続きを読む

中村文則『土の中の子供』

 

 

あらすじ

27歳のタクシードライバーをいまも脅かすのは、親に捨てられ、孤児として日常的に虐待された日々の記憶。理不尽に引きこまれる被虐体験に、生との健全な距離を見失った「私」は、自身の半生を呪い持てあましながらも、暴力に乱された精神の暗部にかすかな生の核心をさぐる。人間の業と希望を正面から追求し、賞賛を集めた新世代の芥川賞受賞作。著者初の短篇「蜘蛛の声」を併録。

続きを読む

中村文則『何もかも憂鬱な夜に』少年犯罪と死刑制度

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

 

あらすじ

施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している―。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の記憶、大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。

 

続きを読む